今から紹介するのは、2010年に書いた文。

2010年と言えば、瀬戸内国際芸術祭が始まった年。

先駆けて私、直島に少々長めに滞在しました。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

直島の景色。

この島の美術作品達にとってそれは、とっっっても大切な前提として在る。

瀬戸の内海に浮かぶ島の、小さな元・城下町、本村の静かな暮らしに

ちょうど良い道幅、ちょうど良い背丈の家並みを、

てくてく歩いて訪れる、焼杉板の黒の外観..

南寺、角屋、碁会所、きんざ、石橋 には、

その内側にようやく目当ての「作品」がある。内と外とは分けられ、つながっている。

だから、実はずっと以前から 町の人から「うちにも何か描いて下さいよ」とか、

「もっとやりませんか?」という提案は頂いていたのですが、本人、腰重く。

だって、大事な景色を壊したくないもの。

 

だけど、今回は『』に乗じて、ね 。

 

意欲は勿論有。

形にして、そしてもっともっと考えてみよう と。

そこで、あらためてリサーチ。

「作る目」で散策すると、これがまたあちらもこちらも魅力的。

いろいろと検討の末、

本村メインストリートと杜への坂との際にあたる場所 と、

直島初のカフェ へと入ってく路地の入口、路地なかほど、及び、護王神社の参道との交差点を選出。

他に「ここどう?」という提案がもっとあったんだけども、

本当にありがとう。ごめんなさい。

説明が難しいけれど、僕自身が感じるバランスを大事にしました。

 

いざ制作。

元ネタとなるドローイングは、東京でノートに描いたものや、

現地の猫。素材も道具も用意してきたもの。足らなくなったら現地調達。

ハイブリッドサイトスペフィックドローイングインスタレーション .......?

制作中、行き交う人に話し掛けられたり、

無言でむっちゃ観察されたり、偶然の取材を受けたり...。

日が暮れたり、雨が降ったりしたら、ひと息ついて、

みんなと交流しつつ、みんなを描いたり...。

六月下旬から七月初旬という日程にもかかわらず、

ほぼ連日良い天気で、むしろ日焼けしてしまいました。

おかげでじっくり取り組むことができて、良かったです。

 

芸術祭の始まりを待たずして、島を離れ帰還。

でもどうやら御好評を頂けたようで、いやはや、ありがたし。

場所によっては、すんごい西日を浴びて日に日に褪色して、

ずーっと前からそこにあるかのような風情を帯び、

なんだかとても良い感じに。

期間限定のつもりだったけれど、

結局、「ずっと置いといたらええやん」ということになりました。

そんなわけで、今後とも よろしくお願いしますっ

    

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 いしかわ かずはる 直島作品地図

 

Pin It on Pinterest