高あみonline展
「ひとになる」
2012年2月8日〜3月7日



ユカリアートはただいま臨時休廊中につき、弊画廊ウェブサイト上で展覧会を開催中です。オンライン展第2弾は高あみ展です!なお、アーティストのマネジメント業務やアートフェアへの参加は通常通り行っておりますので、ご用のある方はcontactページよりお問い合わせください。

(右上から)
「母と子」2012 紙に鉛筆 29.7×21.0cm
「楽しい人」2012 紙に鉛筆 29.7×21.0cm
「無題」2012 紙に鉛筆 29.7×21.0cm
「 心の花」2012 紙に鉛筆 29.7×21.0cm

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作家からのメッセージ:

「格好いい作品つくりたい」って、以前はそう思っていました。だけど格好つけるとなんかダサいし伝わらないし(笑)。
本人はいろいろ考えていても、結局ほのぼのだとか、癒しだとか言われちゃって…...。

去年、病気で手術をしたんです。その時は不安もあったけど、「人は弱ったときに、例えば絵だったら、彫刻だったら、何が見たいんだろうな...」なんて考えてたんです。

自分はその時、すごく静かなところで光みたいなあったかくて安心するものが見たくなったんです。

今までもマイナスなイメージのものをつくってきたわけではないんですけど、もっとあたたかい意志を持った「味方」のようなものが見たくなったんです。
それでもう一度自分の立ち位置を見直すきっかけにもなって。そうしたら、ほのぼのだとか癒しだとか?最高じゃんって(笑)。
もっと励ましたい、やさしくしたい、って思うし。回復後に皆に手伝ってもらって過去のダサい作品をほとんど壊して捨てたんです。もう本当にすっきりして…。

このシリーズは以前から取り組んでいる人の顔や姿をモチーフにしたもので、ひとつひとつに意味があるんですが、作り方も古典的ですし大きさもないので、
圧倒されたり新しい発見がある作品ではないかもしれません。
でも今の自分は悲しさや寂しさに頼って生まれるものや、大きさで人の意識を支配することとか、造形的にどうこうだとかそれほど興味ないし、
あの時思ったように誰かのそばに寄り添って静かに見守っているような、そんなやさしくて強くて自由な作品がつくれたら最高だなって。
まあ、それでも結局は自己満足なんでしょうけどね。

自分はこんな爽やかそうな作品つくっていても、自分自身の励ましだけじゃどうにもならない超孤独で不安なときがあって(今なんか最高潮にそうです)、そういう時に、私は観てくれている人の声が聞きたいと思うし、私の世界を少しでも良いって思ってくれる方がいるならどんどんコンタクトしてきて欲しいって、そう思ってます。

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