「 不惑和治(ふわく かずはる) 」

2019, 糸, アクリル絵具, 麻布, アルミ箔, パネル, 他. 80.3 x 57.4 cm

日記:2017, 6 / 4

 

四十歳になった朝日記に描いたドローイングを元に制作した記念的自画像。

背景は 白 ですが、この空間にうねりを作るために、別の木枠に粗目の麻布を張って目止め地塗り着彩をして斜めに切り取り、キャンバスを作りました。

粗目の布の下には、一旦クシャクシャにした後、その細かいシワをギリギリ残しつつ丁寧に延ばしたアルミ箔が全面に仕込まれていて、粗目の隙間から、絵具とは違う発色のグレイ、乃至、光の当たり方によっては白銀を覗かせます。

更に、キャンバスにはラメがばっさばっさと塗り込まれていて、40のおじさんの像はキラキラと輝くのです。

 

 

 

「不惑」、一体何を迷わないのかと言うと、表現者として生きていくこと、家族と共に生きていくということ。

昔々、西行さんというとても美しい和歌を詠むお坊さんがいました。もとエリート貴族。でも美の世界に生きるために、泣いてすがる子を蹴っ飛ばして出家したのだそうです。

人生の決断は様々ある。

自分の人生の主役は、自分自身だとずっと思っていたのだけれど、子が生まれ、「あ、違うんだ」と気付いてしまったんです。

だけど、それは嘆きや諦めではなく、正に居直り。

「俺はお父ちゃんや!そして、描くんや!」

という決意表明なわけです。

 

エスカレーターから昇ると、段々私の顔が現れる仕組み。

真ん中に、「vs」という文字が入りそうな、

吉田朗の「 犬張り子 JPNSDF ピンク 」との対峙。

平和の実録•実証 と、平和な日本の正体の具現化。

作品を読み解く時、二つを繋げるとお互いの文脈をぐるぐると否定し合うことにもなりかねないのだけれど、何故か共存が成立してる、寧ろ響鳴さえしている二人展。

なんと!本日最終日!

この不思議をお見逃しなくっっっ

 

 

" Two ways towards... "

Jan.10 - Feb.2, 2020,  everyday 12:00 ~ 20:00

@ roppongi hills A/D gallery

 

 

 

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