昨日3月11日、大きな地震が発生しました。
皆様、ご無事でいらっしゃいますでしょうか?
ユカリアートのアーティストの中にも数名、まだ連絡がとれない者がおり今夜は眠れそうにありません。
また、帰宅できなくなっている作家も多くいます。
ギャラリースペースの方は高いところに積んでいた荷物が落下したり、一部の作品が壊れたりしましたがそれ以外は無事で中にいたスタッフにも怪我はありませんでした。このような状況でございますので明日(土曜日)は業務を中止させていただきます。また、来週も様子を見ながらの業務再開とさせて頂く予定です。どうぞよろしくお願い致します。
東京でもこのようなありさまですから震源となった宮城県とその周辺の状況は想像するだけでもおそろしく、
心が痛みます。
地震発生時、私自身は娘と姉と共に六本木で信号待ちをしておりました。目の前の高速道路やその上で止まっているトラックが落っこちてきそうでした。また、最近のビルは揺れることで地震の波を吸収(?)するように出来ているためでしょうか、六本木ヒルズのビル群が地震後しばらくしてもまるで倒壊するのではないかというくらい左右に激しく揺れていました。最初私たちしかいなかった場所にいつの間にか人が集まってきて(ビルと高速の合間の信号でほんの少しだけ頭上が開けた場所だったので)面識のない外国人女性が隣にいた姉につかまったり、ショックで座り込む女性やオーディションにむかう外国人モデルさんたちがパニックで泣いていたり、まるで映画かと思うような光景でした。
激しい揺れの最中、怖いなどと思っている余裕はないもので頭の上から物が落っこちてきそうな場所を避けるため狭い範囲の中で右に左に移動するしかありませんでした。足の下からつきあげてくるような地震の揺れに自然の圧倒的な強さ、すさまじい威力を感じました。人間は大自然の力にはかなわない本当にちっぽけな存在なのですね、まさに「なす術なし」という感じの揺れの中、目に映る光景を眺めるしかありませんでした。1〜2分くらいだったのでしょうか、まるでスローモーションの映像のようなあの光景は忘れることが出来ません。
交通機関は当然麻痺しているので六本木から目黒区内の自宅まで娘を抱っこし、バギーを押しながら3時間以上かけて歩いて参りました。
女子ふたりが子供と大荷物を抱えて歩いていたため、ご親切な方がたくさんいらっしゃいました。タクシーの窓から顔を出して「同じ方向なら相乗りしませんか?」とお声をかけてくださる方、「この建物は古くて危険だから子供の頭をカバーしてあっちの方向に逃げなさい!」と言ってくださる方。皆様の心優しさが胸に沁みました、本当にありがとうございます。
どうか皆様がご無事でいらっしゃることを心の底から願っています。
家路を目指して歩いていらっしゃる方、余震や頭上の落下物などにはくれぐれも気をつけてください。
自宅にお戻りになれない方は一刻も早くご家族に再会できますように。避難中の方々は少しでも早くご自宅に戻る
ことができますように。救助を待っていっらっしゃる方のもとに早く救援隊の方がむかってくれますように。
どうぞ皆様、ご無事でいらしてください。