昨日、3周年記念展が無事スタートしました。平日にも関わらず、たくさんの方にご来廊いただきありがとうございました!お天気もよく、ボージョレ・ヌボーの解禁日&ミッキーマウスのお誕生日だそうで勝手にハッピーになる平和なユカリアートの一日でした(笑)

さて、本日は今展に参加中の大畑伸太郎の作品を少しご紹介致します。 

ユカリアートにはふたつのスペースがあります。スペース1はいわゆる典型的なギャラリーのホワイトキューブ空間、スペース2が隠し部屋?のような小部屋になっています。3年前にこのスペースを借りた当初は「この場所を借りるゆかりさんは頭のねじが一本とれていておもしろすぎる!」というお褒めの言葉(笑)を頂戴してしまうくらいの珍物件だったのですが(でも私にはギャラリーになった後の姿が浮かんだのです!)、マネジメントアーティスト全員が協力してくれ皆でギャラリー空間をつくりあげました。この不器用な私も真っ白になりながらペンキを塗りましたよ!周りにギャラリーが集まっていない住宅街なのでお越しいただく皆様にはご足労おかけしてしまいますが、私にとっては本当に思い入れの深い空間です。例えば外にある看板をつくってくれたのが吉田朗でスペース2の床を塗ってくれたのが南条嘉毅ですが、作品が看板や床にかわってもやはりそのアーティストの特徴が出ているのです。アクセスしづらい場所ですが箱そのものも作品というような感覚で遊びに来て頂ければ幸いです。

ちょっと話がそれてしまいました、、、そうそう、スペース2。この小部屋を毎回アーティストがうまいこと料理して展示してくれるのですが、今回は大畑が女の子とメリーゴーランドにまつわる作品3点を展示しています。


作品左から「メリーゴーランド」「LOOP」(※作品の一部分)

大畑による作品テキスト:
ここに展示している3点(写真掲載は2点)に登場する女の子はすべて同一人物です。となり(会場に貼ってあるこのテキストの隣)の正方形の絵はメリーゴーランドに1人で乗るのが少し怖いなという小さい頃。正面の立体と絵はその後乗ってみた頃。向かいの横長の絵はメリーゴーランドを外から眺めるようになった頃。1つの空間に3つの時間を展示する事でこの子の人生(4分の1位)を感じでもらえたらと思います。

3作品はぞれぞれ独立しています。でもそれらを小さな空間で一緒に展示することでひとつのインスタレーションとしても見て頂けるのです。

メリーゴーランドに乗りたくてしょうがなかった幼い少女が(もしかしてまだ身長が足りなかったのかな?)実際に乗れるようになり、さらに成長して大人びた表情でメリーゴーランドを遠くから眺めている。小さな女の子が立派な大人に成長したのだな、といううれしさと共に、ああ大人になってしまったのね、という寂しさも感じたりします。

大畑は「作品を見てくださるお客様に想像力をふくらませて自由に作品を楽しんでもらいたい。」といつも言っています。実は今回も作品テキストのようなものは貼らないと言っていたのですが、この作品に関してはほんの少しでも解説を入れた方がより素晴らしさが伝わると感じテキストを書いてもらいました。大畑の自筆テキスト(笑)もご覧になれますので是非みなさま実物と対面し、ストーリーづくりを楽しんでください!

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