信じられません、もう12月です。。。2010年が終わろうとしているなんて考えられない!世の中のスピードはどんどんどんどん早くなってきているような気がします。

さて、ギャラリーオープン3周年記念企画展第2弾「ゴミとITと私」のプレスリリースをアップ致しました。いしかわかずはる施井泰平淀川テクニックが出品します。

リリースの中にも書かれていますが、この3組のアーティストで展覧会をするのは実は2回目です。2006年夏、ユカリアートがオープンする約1年前に「SCOUTED!」という展覧会を企画しました。その年の5月に村上隆さんがプロデュースするGEISAI#9のスカウト審査員をさせて頂いた際に(ギャラリーオープン前の社名、yukari-art,inc.で参加)私が選んだのがこの3組のアーティストなのです。


※「SCOUTED!」の展示風景の一部

何百人ものアーティストが集結するGEISAIという一大イベントで迷いに迷った挙げ句に選んだこの3組ですが、蓋を開けてみて(!?)びっくりしたことがひとつ。3組、4名のアーティストのうち3名(いしかわ施井淀テク・松永)が1977年生まれの同級生だったのです!唯一の例外(笑)である淀テク・柴田も1976年生まれ。要するに全員が同年代。

作品を見る際には年齢も性別も国籍も気にしていません。とにかくまずは作品だけを見るのが私のスタイル。先にアーティストのお顔を拝見したり、ファイルを見せて頂いたりすると余計な情報が頭に入ってきて純粋に作品と対峙できないことが多いからです。そのやり方で東京ビッグサイトというだだっぴろい会場を巡りに巡って選んだアーティストが全員ほぼ同じ歳だった!というのはおもしろすぎる偶然でした。

そして「この3組のアーティスト達と共に何かやってみたい!」と思い企画したのが「SCOUTED!」でした。
(当時の記事の一部→シブヤ経済新聞さんより)

実際に一緒にやってみると、それはそれはおもしろい!はじめて3組がギャラリーに集結した作品搬入日のことは今でも忘れられません。当時私は自分よりずいぶんと年上の言わば”大人”の作家さんと仕事をすることが多かったのですが、「SCOUTED!」の搬入は衝撃的でした。いしかわは突然ギャラリーの壁に糸を貼ってアドちゃん(水森亜土さん)のような作品をつくりはじめるし、施井は「おいおい、ここは住宅展示場かい?」と言いたくなるようなカーペットや観葉植物みたいなのを持ち込んでくるし、淀テクは近所の公園で拾ったゴミをわんさか拾い集めてくるし。まあ淀テクの場合、ゴミが材料なのだからそれが当たり前なのですが(笑)。とにかく、傍目からあの様子を見た方は誰ひとりとしてそれが「美術」展の準備とは思わなかったでしょう。それぞれのアーティストがヘルパーさん(お手伝いをしてくれる方々)を連れてきてギャラリーの中は人でごったがえしているし、どこかのお店の解体作業と開店準備が一緒に行われているような大騒ぎで「一体これが本当に展覧会場になるのかしら??」という感じでしたが、何やら楽しくてワクワク・ドキドキする喧噪でした。

そして出来上がった空間は3組のアーティストの若さとエネルギーがそのまま形になったような勢いのあるもので、8月の猛暑の中であったにも関わらず大変多くの方にご来場いただき、おかげさまでご好評を頂きました。

その時に感じた皆で何かひとつのモノを作り上げる「ライブ感」こそまさに私が求めているものでした。「まだまだ全く無名だけれど、こんなにおもしろおかしいことをやっている彼らのことをたくさんの人に知って欲しい!」「彼らが活躍する場所をつくりたい!」それがユカリアート・コンテンポラリーをオープンする大きなきっかけのひとつとなりました。

出会いから約5年。彼らの活躍には目覚ましいものがあります。とにかく、誰ひとり退化することなく、誰ひとり欠けることなく今も一緒に活動できていることは奇跡に近い幸せです。

前を向いて走り続けるエネルギーの塊!のような彼らの成長した姿を是非目撃にいらしてください。2011年のスタートはユカリアートとご一緒に!(笑)

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