12月9日に始まったやんばるアートフェスティバル、淀川テクニックとして美ら海水族館で「タカアシガニ」キングコング西野さんとのコラボで旧塩屋小学校に「プペル」を制作した。

一か月以上の滞在制作は今回もめちゃくちゃ面白くてSNSでは伝えきれないこともあるので、忘れないうちに振り替えってみたい。

11月12日 沖縄入り
13日に西野さんと吉本のアートフェスティバル担当の杉本さんと三人で一日下見
車のなかであーだこーだ色々なことを話す。
西野さんの気になってる人や僕の知ってる現代アートのことなどをとめどなく話しながら車のなかで粘土をこねて作品のイメージを膨らます

 

そういえば西野さんとのコラボの話は8月に吉本の杉本さんから、キングコングの西野さんがプペルを僕と作りたがっているという話を聞き、面白そうだからやってみようと快諾した。
10月18日のやんばるアートフェスティバルの記者会見で参加正式発表と西野さんと顔合わせをしたが、その時点では淀川テクニックの作品は候補はいくつかあったが海洋博公園の許可の関係で何を作るのかは決定していなかった。
最終的にはタカアシガニを作ることになるのだが、7月の下見で案内してもらった展示予定の美ら海水族館の噴水広場はものすごい絶景で、作品を設置することで風景を遮らないのが今回の作品がのテーマの一つになったからだ
 
一方西野さんとのコラボ作品はラインでプランをやり取りしながら決まっていった。
  最初西野さんとは大きな立体作品を作ろう!というところでは一致していたがプペルのみだと倒れやすくなるし、せっかく淀テクが携わるので魚に乗ったプペルを提案した。
さかのぼって11月7日京都入り
タカアシガニはいざ作ろうとすると困難を極めていた。
タカアシガニの形が不自然すぎるのだ、タカアシガニは自然物なので不自然なわけではないのだけど空気中で重力に逆らってなおかつ沖縄の海辺の強烈な風に耐えれる巨大なタカアシガニを作ろうと思うと、関節の多い足は自重の力の逃げどころが見えてこない。
「garbage crab art」で検索するとどうやら2014年にインドのコーチビエンナーレで同じようにゴミで出来た巨大なカニの作品があったが、僕の作りたいのは10本の足だけで完全に自立するタカアシガニで、本当に困ったときの頼みの綱ウルトラファクトリーのヤノベケンジさんに相談してみる。(実は今回のやんばるアートフェスティバルでは僕のいくつかある“本当に困ったときの頼みの綱になる人たち”を全て使い果たしてしまう…)
色々相談した結果、元ウルトラファクトリーの凄腕の溶接職人後藤さんにメインフレームをお願いすることにする。
ただし、限られた予算内で作るには要所の溶接のみ後藤さんにお願いし、それ以外は鋼材の発注から切断までは僕が行うことになる。

そしてこれまたヤノベさんのご厚意でウルトラファクトリーにて作業させていただく。

そしてウルトラファクトリーでの作業を手伝ってくれたのが今年の淀川テクニックプロジェクトのメンバーの生徒達で実はもうプロジェクトのスケジュールは全て終わっているのだが空いてる時間を見つけて手伝ってくれた。

 
11月11日比較的小さな部品のみ京都で制作し、沖縄に向けて発送。
鉄骨だらけの段ボールで送料にビビる。
 
やっと沖縄に行くまでの作業が終了。
12日にそのまま沖縄入りするが、とりあえずこのあたりで「やんばる滞在日記 第1回」終了
引き続き頑張って思い出します!

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