11月19日

新たな助っ人が岡山からやってきた。

ミヤビちゃんという女子高生なのだが、すでに淀テクの手伝いは3回目という中々のつわもの。最初2016年岡山県の宇野港にある「宇野のチヌ」という作品のお色直しをした際にこえび隊の一員で参加してくれたのだが当時彼女は中学生だった。そして驚いたのは瀬戸芸を手伝うためにわざわざ倉敷から玉野市の高校に進学するというのだ。

2016年の宇野のチヌお色直し

そのあとホントに玉野市の高校に進学して、その年の秋の「宇野コチヌ」の制作も手伝ってくれた。

元々西野さんのファンでTwitterに僕と西野さんが沖縄でコラボ作品を作るというのを見て高校の先生に直談判してやってきたらしいのだが、ネットでビジネスもやっている末恐ろしい女子高生。

GetLost____Miyabi Muroyama🇯🇵

ところで淀テクの手伝いは様々な人が様々な目的でやってくる。

今回も何人が手伝いに来てくれたが、普段全く違うことをやってる人達が来れる期間にやってきて、出来る範囲で手伝って帰っていく。
基本的に業者以外バイト代を払っている人はいないが、大々的に募集もしていない。

ただ自分で言うのもなんだが、淀テクの制作現場は相当面白い。

まず素材はゼロから現地で集めるが、どんなものがどこに落ちているか探しに行かないとわからない。

そしてゴミは落ちている時は社会から一旦見捨てられて処理するのにお金がかかるマイナスの価値だが、それを宝探しの様に拾いまくる。
そして制作に入ると僕はお手伝いの人に作品のイメージとゴミの扱いは入念に説明はするけれど、一つ一つのゴミの配置は結構お任せすることにしている。
ただ作業しながらその人と色々な情報交換したり、人間関係を築きながら作品を一緒に作るので良い意味で裏切られることはあっても、なぜか淀テク風な作品になる。

そしていつもそうなのだが途中で大体ゴミが足らなくなり、何度も何度も宝探しを繰り返す。

またゴミという素材が一つ一つ性質が違う為、いちいち考えながら取り付けなければいけないのは本当に骨の折れる作業なのだが、形と色を観察しながらモチーフに対してどのようなアプローチをするのかを相談していると、突然フッと収まってゴミに生命が宿る瞬間があるのだが、そういう時は言いようのない快感がある。

話は戻って、ミヤビちゃんと一緒に近所のビーチにゴミ拾いに行く。

作業場のすぐ前のエメラルドビーチは公園内なのでゴミは落ちていない。そこから車で5分ほど離れた人気のないビーチで慣れた手つきでゴミを拾いまくる。

 

こういう動画もミヤビちゃんがいつのまにか撮影してくれていてとても助かる。

さび止めを塗る。

そういえばタカアシガニの骨組みはとにかく沖縄の強風に耐えなければならずめっちゃ心配していたが、作業場で初めて組み上げてみるとタカアシガニ独特の一旦斜め上にあがって地面を支える不思議な構造にも関わらず予想以上に頑丈な骨組みになった。

 

20日

続々と新たな助っ人が来てくれる

鳥取の智頭町からアッキーという元イタリアンのシェフで現在は建築会社でゲストハウスを新たに作ろうと画策しているらしい。
料理も現場仕事も出来るすんごい人。

その日は宿舎に帰ってきて、沖縄の豚肉を使った料理を披露してくれた。
最高

 

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