クリスマス前後は奈良におりました!

淀川テクニックが参加していた飛鳥アートプロジェクト2011が12月25日までだったのです。それから、いしかわかずはるが参加していた「奈良・町家の芸術祭 HANARART(はならぁと)」で制作した作品も一部残っており、久々の奈良への旅となったのでした。

私、奈良にはまりました!考えてみたら昔から古墳ファンだったのです(笑)魅力的な古墳、美しい神社仏閣、周囲を取り囲む大自然。これにプラスして、奈良には「日本」という国が出来る前の土着の文化まで残っている!食べ物もおいしいし、京都とはまた違った魅力の古都・奈良にやられっぱなでした♪奈良、再発見!

しばちゃん(淀テク・柴田)が車を出してくれて、まずは石舞台古墳へ。中谷芙ニ子さんの「霧の彫刻」を体感しました。古墳の周りが真っ白になるくらいの大量の霧が発生するインスタレーション!古代芸術と現代芸術のスケールの大きい融合という感じでした。

つづいて肝心の淀テクさん。今回は国営飛鳥歴史公園・高松塚周辺の広大な広場で「紅色尖形物見櫓再現(べにいろせんけいものみやぐらさいげん)」と題した巨大なタワーを制作しました。広大な敷地にそびえたつ真っ赤なタワー!頭の丸い部分は廃品回収のトラックを使って地域の皆さんから集めたゴミ。足の部分は会場近くの竹林から切り出した竹を編んだり組んだりしたもの。写真だとそのスケール感が全然、ぜーんぜん伝わらないのが残念ですが、プロジェクト参加前から飛鳥ファンだった淀テクの「愛!」がつまった飛鳥にぴったりの作品だと感じました。

それにしても少し前まで、淀テクと言えば「花輪」、最近では「チヌ(魚)」のイメージが強かったのですが、2011年の彼らの進化はすごかった。仙台市若林区の被災した防風林を使ったブランコや今回の飛鳥タワーなど、地元の皆様と力を合わせ、土地の力を借りて作品を生み出す力が2倍にも3倍にもなった気がします。来年はモルジブでの滞在制作をひかえる二人。2012年も淀テクの進化にご期待くださいませ!

紅色尖形物見櫓再現(べにいろせんけいものみやぐらさいげん)・作品コンセプト
かつて日本の首都だった頃の飛鳥の人々はどんなことを考えていたのかを現代アート的な目線で再現し、ハプニングを起こす。当時の日本から見た中国、唐や隋への憧れは、現代で言うとアメリカやヨーロッパへの憧れと同じような羨望の目線と、その半面自分達の文化こそ一番であるという狭間で揺れていたのだろう。現代日本の首都には東京タワー、一代前の首都には京都タワーがあるが、人が集まり都市が出来ると象徴的なタワーを作りたがるのは人の性なのかも知れない。となると飛鳥時代にも何かしらタワーがあったに違いない。「飛鳥アートプロジェクト」では新たに紅色尖形物見櫓跡地が見つかったというニュースをねつ造し、それを10分の1サイズで再現してみる。(淀川テクニック)

淀川テクニックプロフィール:
https://yukari-art.jp/jp/yodogawa_technique

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