南条 嘉毅 展「富士登山」
'FUJITOZAN ~climbing Mt.Fuji~' by Yoshitaka NANJO
2008年3月22日(土)〜4月26日(土)
YUKARI ART CONTEMPORARYでは3月22日から南条嘉毅による個展「富士登山」を開催いたします。
南条嘉毅は本物の「土」を使った非常にユニークな方法で絵画を制作しています。まずは作家本人が多くの街や山々を、自然が風景に変わる境、自然が物質となる境、そして物質のキワや色などを客観的に分析しながら歩き、ある地点の風景を選び出します。次にその場所の本物の「土」を採取します。選ばれた景色はキャンバスに描かれるわけですが、それは単なる風景描写ではなく、作家の視点で大胆に、時にアンバランスな程に様々な要素を削りとって描かれます。さらに、採取してきた本物の「土」をキャンバス上に重ね合わせることにより、1つの画面に再構築された要素は、まるで標本箱のように壁に飾られることになるのです。
展覧会タイトルは「富士登山」。
江戸時代、富士登山は庶民のあこがれる旅の一つでした。今回は海抜0m、駿河湾を眺める田子の浦から富士、富士宮、山麓の樹海を抜け富士宮口から頂上3776mの
剣ヶ峰まで歩く中で南条がみつけた世界をキャンバス上に表現します。