藤永結 online展
2013年2月1日~3月31日


昨年のART OSAKAでの展示が大好評だった藤永結によるオンライン展です!同作品は現在、二子玉川ライズ・オフィス棟1階エントランスホールに展示中です。詳細はこちらから。

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タイトル:「とどくよ」
サイズ : 全長約4メートル (72.7cm×72.7cmのパネル6枚 72.7cm×426.2cm)
制作年 : 2011-2012

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作家からのメッセージ
この絵は、東日本大震災による地震と津波の後、2011年の4月頃から描き始めました。
最初は「津波で流された子供が空から帰ってくる絵」でした。

そのため、パネルの左から描き始めましたが、作品の前半はお祈りのような気持ちが強く、空から地上をじっと見ている子や不安そうな顔の子が多いです。
また、ひとりでいるのが不安で友達といっしょにいたり、ひとりでいる子がまわりの子と友達になれるように描いています。

真ん中あたりを描く頃になると、寒い時に降り注ぐあたたかい日光や、桜の花びらや、生まれる前のイメージの子供達にかわっていきます。
好きなことを楽しんでいたり、ひとりでいても強い気持ちやおだやかな気持ちでいられる子供が増えていきます。

最後の方には、だんだんといろんな子供を描く事そのものが純粋に楽しくなってきて、手をつないで長く連なったり、大騒ぎしている子を描くような遊び心も出てきました。

私はこの絵を描くことで、驚き、傷つき、おろおろしてしまった気持ちを、少しずつ元の場所に戻すことができたのだと思います。
私には絵を描くことがあって幸運だったと思います。

この絵は悲しい気持ちから描き始めた絵ですが、今は見てくれた人の気持ちがふっと明るくなって、おだやかになってくれるといいなと思っています。怒ったり悲しんだりするのと同じくらい、いつもの、なんでもない、おだやかな気持ちは、強いものだと思っています。

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藤永結のプロフィールや過去の作品画像はこちらから:artists 藤永結
※作品へのお問い合わせ、ご取材等はcontactページからお願い致します。

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