
2026年2月25日、淀川テクニックの最新作「華厳の森のメガロドン」が完成しました。
人の森株式会社(本社・神奈川県海老名市)からご依頼いただき、同社の採石場である華厳工場(神奈川県厚木市飯山)内の山の上に設置されています。サイズは全長9メートルで淀川テクニックの作品としては最大サイズとなります。
作品の主な素材は同工場内から出たヘルメットや長靴、鉄屑などの廃棄物と、淀川テクニックが人の森株式会社の社員の皆様やアシスタントと共に伊豆半島で収集したゴミです。また、同社と縁が深い相模川で社員の皆様が収集してくださったゴミも使われています。
初めて華厳工場を視察した際に採石場の中で「カネハラニシキ」という二枚貝の化石を目にした淀川テクニックは、華厳工場がある山は海から隆起して誕生したという事実に辿り着きました。そこからアイデアを練り、古代に生息していた絶滅種のサメ「メガロドン」を作品のモチーフにすることを決めました。
構想から約1年半をかけて多くの皆様のご協力を得て、アーティスト史上最大サイズの作品を制作できたことは感慨深いことです。この場を借りて関係者の皆様に心からのお礼を申し上げると共に、「華厳の森のメガロドン」が多くの皆様に愛される作品となることを願っております。
なお、華厳工場はイベント開催時を除き一般には開放されていません。作品をご覧になりたい方は弊社コンタクトページからお問い合わせください。
人の森株式会社ウェブサイト:https://hitonomoricorp.jp
淀川テクニック略歴ページ:https://yukari-art.jp/jp/artists/yodogawa-technique



(以下、人の森株式会社による記者発表資料より転載)
「ART が未来へとつなぐ、廃棄物と太古の海。」
ART de アップサイクルプロジェクト「華厳の森のメガロドン」
人の森株式会社(所在地:神奈川県海老名市、代表取締役:加藤 政德)は、本来廃棄されるはずだった作業用ヘルメットや長靴、作業着、工場で発生した廃材などを素材に、アートの力によって新たな価値と物語を生み出す ART de アップサイクルプロジェクト「華厳の森のメガロドン」 に 2025 年 8 月から着手し、このたび作品が完成、お披露目を迎える運びとなりました。
本プロジェクトは、廃棄物に新たな命と役割を与えると同時に、その土地に眠る歴史や文化、記憶を ART によって可視化し、人々の記憶に刻むことを目的としています。
作品タイトル
華厳の森の メガロドン
Artist
淀川テクニック
(柴田英昭 SHIBATA HIDEAKI )
竣工
2026 年 2月 25 日
素材
骨組み/スチール
表面/華厳工場、伊豆半島で収集した様々なゴミ、相模川で収集したゴミ■ 作品について
本来捨てられるはずの「ゴミ」に新たな命を吹き込み、
この地に眠る悠久の歴史を ART のチカラで可視化する。
ART de アップサイクルプロジェクト
「華厳の森のメガロドン」
一度役割を終え、廃棄されるモノたちに、
ARTIST の感性やスキルによって、新たな命、役割を与えたい。
そして、その場、地域に潜んでいる歴史や文化、物語りを
ART によって可視化し、人々の記憶に焼きつける、
淀川テクニック(柴田英昭)の作品づくりは一環として、
場のリサーチとモノとの対話から始まります。
そして、そこから生み出される作品は、決して押し付けがましくなく
あっけらかんとしたエネルギーを放っています。
見る人たちに、ある種の感動と驚きを与えてくれます。
廃棄されるヘルメットや長靴、作業着などを活用した
アートによるアップサイクル事業のアーティストに抜擢された
淀川テクニックは、初めて華厳工場を訪れた時、
カネハラニシキという二枚貝の化石を目にしました。
そこから、淀川テクニックの探究の旅は始まりました。
海から隆起して誕生したこの地を象徴するモノとして
約 2300 万年前から 360 万年前の前期中新世から鮮新世にかけて生息していた
絶滅種のサメ「メガロドン」に行き着きました。
それは、2025 年夏のことでした。
最初のプレゼンテーションに度肝を抜かれた私たちでありましたが
それはすぐに、歓喜と実現しなくては!という使命感に変わっていきました。
こうして、このプロジェクトは始まり、完成を迎えようとしています。このプロジェクトは、単にアート作品を作り、華厳の森に設置することだけを目的とし
たものではありません。アートを通じて、一度役割を終え廃棄されようとしているモノ
達に新たな価値観と役割、つまりは生命を与えていく。サスティナブル(持続可能)の次
は、自然環境や社会を維持するだけでなく、積極的に回復・改善させる「リジェネレーショ
ン(Regeneration/再生) 」 が主流になりつつあると言われています。 まさに、今必要とされ
ているアップサイクル、サーキュラーエコノミーの象徴と位置づけられます。 そして、も
う一つは、この ART 作品を通して、数千、数百万年前のこの地の歴史や文化に思いを馳
せることが出来るということです。 様々な人々の関心と感心を集める ART 作品であるこ
とは言うまでもありません。
以下は、プレゼンテーションの時の淀川テクニックの言葉である。
フィリピン海プレートに乗って、南の海からゆっくりとやってきた御坂山地、丹沢
山地、伊豆半島が日本列島とぶつかり、海底は隆起して、山となり、大地となって
いま私たちの足もとにあります。
この作品は、かつて海だったその場所で廃棄された長靴やヘルメットなどの作業道
具、そして伊豆半島の浜辺に漂着した海のゴミを素材に、巨大なサメ「メガロドン」をか
たちづくる試みです。
かつてこの海を泳いでいた巨大な生きものと、
その地層をいま掘り進める人間の手とが、ひとつの空間に重なり合います。